長期保有に向いている通貨ペアは?安定性とスワップポイントを重視して解説!

FXで毎日チャリンチャリンとスワップポイントが入ってくる生活、憧れますよね。でも、いざ始めようとすると「暴落したらどうしよう」という不安が頭をよぎるはずです。長期保有に向いている通貨ペア選びを間違えると、せっかく貯めたスワップ以上に為替差損で大損することになりかねません。

この記事では、プロのトレーダーも実践している「安定性」と「利益」のバランスが良い通貨ペアを厳選して紹介します。ただ金利が高いだけの危険な通貨は除外しました。長期保有に向いている通貨ペアの特徴を知って、枕を高くして眠れる運用を目指しましょう。

目次

長期保有に向いている通貨ペアとは?

まずは、そもそも長期保有に向いている通貨ペアとはどんなものなのか、その定義をはっきりさせておきましょう。ここを勘違いしていると、いつまで経っても資産が増えないどころか、精神的に疲弊してしまいます。

安定性とスワップポイントのバランス

長期保有で一番大切なのは、高いスワップポイントよりも「値動きの安定性」です。いくら金利が高くても、通貨そのものの価値が半分になってしまえば元も子もありません。

理想的なのは、一定の範囲内で価格が行ったり来たりする「レンジ相場」になりやすい通貨ペアです。大儲けはできなくても、大損もしにくいペアを選ぶのがコツです。

短期トレードとの違い

短期トレードは画面に張り付いて売買を繰り返しますが、長期保有は基本的に「ほったらかし」が前提です。そのため、毎日の細かいニュースに一喜一憂しなくて済むペアである必要があります。

仕事や家事をしている間も、夜寝ている間も、安心して保有し続けられるかどうかが判断の分かれ目になります。精神的なストレスが少ないことが、長く続けるための秘訣です。

狙うべき利益の種類

FXには2種類の利益があります。ひとつは売買の差額で稼ぐキャピタルゲイン、もうひとつは保有し続けることで得られるインカムゲインです。

長期保有では、後者のインカムゲイン(スワップポイント)を主軸に置きます。あくまでスワップポイントがメインディッシュで、為替差益はデザートくらいに考えておくのが丁度よいでしょう。

通貨ペアを選ぶ3つの基準

星の数ほどある通貨ペアの中から、長期運用に適したものを見つけ出すにはコツがあります。私がいつもチェックしている、絶対に外せない3つのポイントを紹介します。

  • 金利差によるスワップポイントの高さ
  • 過去のチャートから見る値動きの安定性
  • 取引量の多さと流動性の高さ

金利差によるスワップポイントの高さ

これは基本中の基本ですが、日本円よりも政策金利が高い国の通貨を選ぶ必要があります。日本は長らく低金利が続いているため、多くの外貨を買うことでプラスのスワップが発生します。

ただし、金利の高さだけで飛びつくのは危険です。金利が高い国はインフレが激しかったり、政治が不安定だったりするリスクがあることを忘れてはいけません。

過去のチャートから見る値動きの安定性

過去10年、20年のチャートを見てみましょう。ずっと右肩下がりで価値が落ち続けている通貨は、長期保有には向きません。

逆に、上がったり下がったりしながらも、長期的には横ばいで推移している通貨ペアが狙い目です。いつか元の価格に戻ってくる安心感があるからです。

取引量の多さと流動性の高さ

マイナーな通貨は、少しのニュースで価格が乱高下したり、売りたい時に売れなかったりするリスクがあります。世界中で取引されているメジャーな通貨を選ぶのが無難です。

取引量が多いと、相場の急変時にも比較的値動きがマイルドになりやすい傾向があります。初心者ほど、みんなが取引している通貨を選ぶべきです。

米ドル/円(USD/JPY)の特徴

王道中の王道ですが、やはり米ドル/円は外せません。初心者から上級者まで、長期保有のポートフォリオには必ずと言っていいほど組み込まれている通貨ペアです。

世界の基軸通貨としての信頼性

アメリカドルは世界の基軸通貨であり、世界で一番信用されている通貨です。経済危機や戦争が起きた時でも、最終的に資金が集まる避難先として選ばれることが多いです。

この圧倒的な信頼感こそが、長期保有における最大のアドバンテージです。明日いきなり価値がなくなる心配をする必要がほぼありません。

安定したスワップポイントの実績

アメリカの金利は日本よりも高い水準で推移することが多いため、安定したスワップポイントが期待できます。新興国ほどの爆発力はありませんが、計算が立ちやすいのが魅力です。

過去の実績を見ても、長期的にプラスのスワップを提供し続けてきた歴史があります。コツコツ積み上げるには最適です。

情報の入りやすさと取引のしやすさ

アメリカの経済ニュースは、日本のテレビやネットニュースでも毎日流れます。特別な努力をしなくても、自然と情報が入ってくる環境は大きなメリットです。

また、スプレッド(取引コスト)が業界最狭水準であることも多いです。無駄なコストをかけずに運用できるのは嬉しいポイントです。

豪ドル/円(AUD/JPY)の魅力

次に紹介するのは、オセアニア通貨の代表格である豪ドル/円です。かつては高金利通貨の代名詞でしたが、今は少し違った側面で長期保有に向いている理由があります。

資源国通貨としての強み

オーストラリアは鉄鉱石や石炭などが豊富な資源国です。世界経済が好調で資源の需要が高まると、通貨の価値も上がりやすいという特徴があります。

インフレ時には資源価格も上がることが多いため、現金の価値が下がる局面でのリスクヘッジとしても機能します。

中国経済との関連性

オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国です。そのため、中国経済の動向が豪ドルの価格に大きく影響します。

中国経済が良い時は豪ドルも買われやすくなります。地理的にアジアに近いこともあり、私たち日本人にとっても馴染み深い値動きをすることが多いです。

日本との時間差が少なく取引しやすい理由

オーストラリアと日本は時差がほとんどありません。そのため、重要な経済指標の発表が日本の昼間に行われることが多いです。

夜中に眠い目をこすってチャートを見る必要がないのは、健康的な生活を送る上で意外と重要なポイントです。

豪ドル/ニュージーランドドル(AUD/NZD)の強み

これを知っていると「お、この人はFXに詳しいな」と思われる、プロ好みの通貨ペアです。実は私が一番安定して利益を出せているのが、このペアだったりします。

隣国同士で似た経済構造を持つ意味

オーストラリアとニュージーランドは隣国であり、経済の構造も非常に似ています。そのため、片方の通貨が上がればもう片方も上がるという連動性があります。

似たような動きをする通貨同士のペアなので、綱引きの力が拮抗しやすく、価格が大きく動きにくいのです。これが長期保有における安心感に繋がります。

長期間一定の範囲で動くレンジ相場の特徴

チャートを見ると一目瞭然ですが、驚くほどきれいなレンジ相場を描いています。過去数年間にわたって、一定の箱の中で行ったり来たりを繰り返しているのです。

「下がったら買い、上がったら売る」というシンプルな戦略が通用しやすい通貨ペアと言えます。トラリピなどの自動売買でも大人気です。

プロが注目する「すくみ」効果の安定性

このペアは、世界経済全体のショックに対して強い耐性を持っています。例えばリーマンショック級の出来事があっても、両方の通貨が同時に下落するため、ペアとしての価格はあまり変わらないことがあります。

これを「すくみ」の効果と呼びます。大暴落のリスクを極力避けたい人にとって、最強の盾となる通貨ペアです。

メキシコペソ/円(MXN/JPY)の注目点

新興国通貨は怖いというイメージがあるかもしれません。でも、メキシコペソ/円だけは別格として扱うトレーダーが多いのです。その秘密に迫ります。

新興国通貨の中で比較的安定している理由

トルコリラなどの他の高金利通貨と違い、メキシコペソは長期的に見ても価格が安定しています。格付け会社からの評価も比較的高く、投資適格級とされています。

もちろん先進国通貨よりリスクは高いですが、その分スワップポイントは非常に高いです。リスクとリターンのバランスが優れていると言えるでしょう。

アメリカ経済との強い結びつき

メキシコはアメリカの隣国であり、経済的に非常に強い結びつきがあります。アメリカ経済が好調であれば、メキシコ経済も引っ張られて好調になる傾向があります。

アメリカという巨大な後ろ盾があるようなものなので、他の新興国通貨に比べて底堅い動きを見せてくれるのです。

少額資金から始められる手軽さ

メキシコペソ/円の価格は、他の通貨に比べて非常に安いです。1通貨あたり数円から10円程度なので、少ない資金でもたくさんの量を保有することができます。

お小遣い程度の金額からFXを始めてみたいという方にとって、非常に参入障壁が低い通貨ペアです。

長期保有を成功させる運用のコツ

良い通貨ペアを選んだだけでは、まだ半分です。残りの半分は、どうやって運用していくかという「戦い方」にかかっています。負けないための鉄則を見ていきましょう。

  • 毎月決まった日に買う「時間分散」の効果
  • スワップポイントを再投資する「複利」の力
  • 複数の通貨ペアを持つ「分散投資」のメリット

毎月決まった日に買う「時間分散」の効果

一度に全額を投資するのは危険です。高値掴みをしてしまう可能性があるからです。毎月同じ日に一定額を買う「ドルコスト平均法」を使いましょう。

価格が高い時は少なく買い、安い時は多く買うことができます。これを続けることで、平均の購入価格を平準化し、リスクを抑えることができます。

スワップポイントを再投資する「複利」の力

貯まったスワップポイントを出金して焼肉を食べるのも良いですが、我慢して再投資に回すと世界が変わります。スワップが新たなスワップを生む循環が生まれるからです。

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ複利の力を味方につければ、雪だるま式に資産が増えるスピードが加速していきます。

複数の通貨ペアを持つ「分散投資」のメリット

一つの通貨ペアだけに集中投資するのは避けましょう。もしその国で天変地異や政変が起きたら、資産が壊滅的なダメージを受けます。

例えば、「米ドル/円」と「豪ドル/NZD」のように、動きの異なるペアを組み合わせるのがおすすめです。お互いのマイナスをカバーし合うポートフォリオを作りましょう。

放置でも安心なレバレッジの設定

長期運用の最大の敵は、強制ロスカットです。ある日突然、全てのポジションが消えてしまわないように、レバレッジの管理だけは徹底してください。

長期運用における適正レバレッジの目安

結論から言うと、長期保有ならレバレッジは3倍まで、できれば1〜2倍に抑えるのが鉄則です。25倍ギリギリで取引するのは、ギャンブルと同じです。

レバレッジリスク度おすすめ度
1倍非常に低い◎(外貨預金と同じ)
3倍低い◯(運用の基本)
5倍中程度△(注意が必要)
10倍以上高い✕(長期には不向き)

ロスカットを避けるための資金管理

過去の大暴落時には、一瞬で数円から10円近く動いたこともあります。そのような事態が起きても耐えられるだけの余裕資金を口座に入れておく必要があります。

「これくらいなら下がらないだろう」という楽観的な予測は捨ててください。相場では、想定外のことが必ず起こります。

証拠金維持率を高く保つ意味

証拠金維持率は、口座の健康状態を示すバロメーターです。常に1000%以上、少なくとも500%以上をキープするように心がけましょう。

この数字が下がってくるということは、危険信号が点灯しているということです。追加入金をするか、ポジションの一部を決済して、早めに対処しましょう。

買い時を見極めるシンプルな方法

いくら長期保有だからといって、高値掴みはしたくないですよね。チャートに張り付かなくてもできる、大まかな買い時の判断方法をお伝えします。

各国の中央銀行の政策金利を確認する

スワップポイントは政策金利の差で決まります。これから金利を上げようとしている国の通貨は買い時ですし、下げようとしているなら様子見が無難です。

ニュースで「利上げ」「利下げ」という言葉が出たら注目してください。大きなトレンドの転換点になることが多いです。

過去の最安値付近での指値注文

月足チャートを見て、過去数年の最安値ラインを確認しましょう。もし現在の価格がその近くにあるなら、絶好の買い場である可能性が高いです。

そこに「指値注文」を置いておき、刺さるのを気長に待つのも賢い戦略です。無理に追いかけて買う必要はありません。

定期的に買い増しを行う積立注文の活用

買い時がわからない、悩みたくないという人は、タイミングを無視して毎月積み立てるのが一番です。実はこれが、プロも認める最強のメンタル管理術でもあります。

「価格は見ないで、ルール通りに買う」。感情を排除して機械的に行うことで、高値掴みの恐怖や暴落時のパニックから解放されます。

スワップ運用のためのFX会社の選び方

最後に、どのFX会社を使うかも重要です。会社によってスワップポイントの金額やルールが全く違うからです。ここを適当に選ぶと、年間で大きな差がつきます。

買いスワップポイントの高さの比較

同じ通貨ペアでも、A社では1日100円、B社では1日80円ということがザラにあります。長期で保有すればするほど、この差は巨大になります。

必ず複数の会社の公式サイトをチェックして、スワップポイントの実績値を比較しましょう。キャンペーンで一時的に高いだけの会社には注意が必要です。

決済せずにスワップだけ引き出せるか

実は、ポジションを決済しないとスワップポイントを使えない会社も存在します。これでは複利運用がしにくくなってしまいます。

「スワップポイントだけの出金が可能」もしくは「スワップのみを証拠金として使える」仕様になっている会社を選びましょう。

長期保有にかかるコスト(スプレッド)の狭さ

長期保有では売買回数が少ないため、スプレッド(手数料)の影響は小さいと思われがちです。しかし、積み立てで何度も購入する場合は話が別です。

毎回の手数料が高いと、ボディブローのように利益を削っていきます。やはりスプレッドは狭いに越したことはありません。

まとめ

長期保有で成功するためには、ただ金利が高い通貨を追いかけるのではなく、「安心して持ち続けられる通貨」を選ぶことが何より大切です。米ドル/円や豪ドル/NZDのような、構造的に安定しやすいペアを軸に据えることで、ハラハラしない運用が可能になります。

FXの世界は逃げません。焦って今すぐ全力投資をする必要はありません。まずは少額から、今回紹介した通貨ペアで「お金が働いてくれる感覚」を体験してみてください。スワップポイントが毎日貯まっていく口座画面を見るのは、想像以上に楽しいものですよ。

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